2019年3月5日火曜日

3月5日指導法+理科

 朝7時30分頃のSCCです。今日は晴れ。最低気温が13℃、最高は28℃の予報です。これでも、こちらではエアコンは不要です。窓を開けると心地よい風が入ってくるからです。ニュージーランドでも、日本のエアコンを販売していますが、冷房ではなく、暖房用として使われます。
 まず、SCCの付近の紹介をしておきます。
 (下の写真)地震前は広い芝生のグランドがあった場所ですが、地震後からプレハブの校舎を建て、先生方の研究室や教室となっていました。この写真で空き地になっている所にも昨年の5月までは所狭しとプレハブが建っていましたが、今は段々と少なくなっています。昨年5月の時点で「もうすぐなくなる」と関係者は言っていましたが、今回来てみると、まだいつくか残っています。こちらの「もうすぐ」はどの位の時間のことを言うのでしょうか。全く不明です。Wait a second(ちょっと待って)とa secondを使って言うから、「数秒か」、と思って待っていても、結構長く待たなければならないので、「もうすぐ」とは数年かな?
SCCの直ぐ隣には「教育学部」がありましたが、現在は大学本部の方に移転しています。下の写真は教育学部の入り口。
 以下の写真は教育学部の校舎です(でした、と言う方が正確かもしれません)


ここ(下の写真)はカフェテリア。ここは現在も使われています。というのも、カンタベリー大学とは全く別の学校となりますが、語学学校の学生がよく使うからです。
 下の写真の2枚がその語学学校です。カンタベリー大学に入学したいけど、英語力が不足している場合、ここで英語の特訓をし、大学で十分授業を受けられるだけの英語力を付けてから進学します。勿論、語学留学だけで済ます外国人は多いです。下は、入り口。
下はその校舎です。
 SCCの入り口にある駐車場。殆どが日本車。現地では殆ど前向きに駐車します。
昨日は1名が朝食に来ていませんでしたが、本日は全員が朝食を食べました。聞けば日本では朝食抜きで大学の講義を受けている留学生が約数名いるようですが、ここでは必ず朝食を摂るよう指導をしています。お嬢様からライン、電話、テレビ電話があれば、必ず3度3度時間通り食事をしているかを尋ねてください。でも、決して「ちょっと太ったんとちゃう?」という言葉は厳禁です。少々太って帰っても、日本食を食べると直ぐ元に戻ります。知らんけど。


 時間通りに本日の授業が始まりました。





どうです?皆元気そうでしょ?ホンマに元気ですよ。ちゃんと食べて、寝ているから。
敢えて、日本式で授業開始の挨拶をします。気を付け、礼。バラバラ!
 まずはウォームアップから。4人が一つのグループになり、自分の持ち物をいかに高く積み上げるかを競い合います。
こないした方がエエんとちゃうん?
こないしたら、土台がしっかりすると思いますよ、先輩。
 まずな、ノートをこない広げるやろ。あ~ん、上手く開けへんやん。
 どこを見てまんねん。しっかり、集中せなアキマせんがな。
 あっちは、あんなんしてるで。
 こないな風に、筆箱を立てるやろ。
 アカン、倒れる!
 紙を折り曲げて、こない立てたらよろしいねん。
 どないです。わてらの方がメッチャ高くなったやん。
 各グループの結果は以下の通り。


 写真上のグループが優勝!
これは授業の初めのウォームアップ。1時間目の授業には中々集中ができないもの。授業に集中させるためにもこのようにして子どもたちの興味をひきつけるんです、とハナ先生。
続いては、グループ学習について学びます。ニュージーランドでは日本のような一斉授業は小学校でも行われません。ここでは、グループの構成の仕方について学んでいます。
グループで学習では、まず、自分で考え、意見を言い、グループ内で自分の考えが正しいか、そうではないかを話し合います。日本では、グループ学習であっても、ともすれば意見の一致をめざすようなやり方が多いようにも思えますが、答えは決して一つではない、ということをここでは子供たち同士で分かるようにします。それぞれの意見を尊重しあいます。自尊感情の育成にもなります。

ハナ先生の説明についていけない場合もあります。結構早口なので。ブロガーはいつも思いますが、ニュージーランドの人はホンマ、早口です。以前尋ねたら、「そうね、1時間くらいで日曜版の新聞に書いてある文字数は話すわね」と言ってました。こちらの新聞はタブロイド判で半端なく分厚い新聞です。
 すかさず、ジェフ先生が留学生の支援をしてくれます。(写真下)
 ヨギータ先生も同様に支援をしてくれます。

ニュージーランドの教育が日本より優れているとは決して申しませんが、4人のグループであれば互いに話しやすく、教え、教えられやすくなります。また、自分の意見も言いやすくなります。そこから徐々に全体の前でも堂々と意見が言えるようになります。   
 こうした学習方法を習いながら聞く、話す、書くの3技能を高めていきました。

 午後は、理科の授業を受けました。最初は、どのような展開になるのか、皆不安げでした。「理科は好きすか?」の問いかけに自信をもって「はい」と答える留学生はいませんでした。
 講師はワレン先生。嘗てジェフ先生、ヘレンさんと一緒に教えていたそうです。現在は、昨日のロビン先生同様、教員に理科の授業法を教えているそうです。
ヘレンさんに先生の紹介をしていただきました。

先生は、様々な実験をしながら、サイエンスの面白さを留学生に伝えていきます。
 最初の実験です。上から普通の水を入れると、蛇口からは普通の水が出ることを見せます。次に、色のついた水を入れるます。ところが、蛇口から出てくるのは普通の水でした。留学生は「なんで?」と聞きます。そこで、先生は、下の写真のような図に、自分の答えを書くように指示しました。

 皆、真剣に考えています。

 多分、中はこんなんとちゃう?(下の写真)
私たちはこんなんやと思うわ。
 多分、こんなんやわぁ~。
 一人の留学生の図を取り上げて、「ほう、中々エエ答えやねぇ」と言う先生。
 こんなん?
ちゃうで、こんなんやわ。
 ううん、私のが合ってるって!
これが正解やと思うけどね...
私は、中がきっとこうなってんやと思います、と答えているところです。(写真下。勿論、英語)
 私は、こなになっていると思いますわ。
結果、先生は全く解答をくれませんでした。
 
次は、ワイヤを使っての実験。指先のもん、見えます?
私たちのグループはこんなん作りましたけど。

 せやね、紙を下にしてくれると写真も撮りやすい。
せやせや。写真撮りやすい。
 服で分かりやすくしてくれます。
 私たちはこんなん。あ、ごめん、目つむってた。
 ワイヤを様々な形に捻じ曲げました。(上の写真)取り敢えず、ワイヤは置いといて、次の実験。
 長い、筒状になった物に息を吹き込んで風船を作る実験です。5回息を吹き込んで、どれだけ大きな風船ができるかを競います。
1回目


2回目


3回目


「今皆さんは、5回息を吹き込んだけど、私は一息で大きく膨らますことができるよ」と言って実験してくれました。「なるほど、そうか」というのが留学生の感想。どうやるかは帰国してお嬢様に聞いてみてください。
 この風船(?)。お土産に貰いましたが、誰一人持ち帰りませんでした。残念。今、ブロガーの手元にあります。誰か持って帰りなさい。そして、実習に使ってくれ!
次は、先ほどそれぞれ、思い通りに捻じ曲げたワイヤがどうなるか、の実験。熱いお湯の中にそのぐるぐる巻きしたワイヤを浸けます。各所で「キャ~」という声が上がります。何故か?曲げたワイヤが元に戻るからです。形状記憶合金です。

 えっ、メッチャ不思議や~。

 先生がすかさず聞きます。この金属はどこで使われているか?の質問に。
歯の矯正?ほんでも、お湯に浸けたら元に戻るからアカンやん。でも、熱湯じゃないから大丈夫とちゃうのん?色々な意見が飛び交います。
例えば、宇宙ステーションの太陽電池。折りたたんで宇宙に行くけど、それが宇宙で広がって電源となる、ってなことも学びました。
 続いては、色の付いた水を使った実験。

色が混ざり合う、合わないを試しています。





比重についての実験でした。
続いては、少し危険な(?)実験です。そのため、眼鏡を着用します。

これこれ、眼鏡は正しく使いましょう!
 ベイキングパウダーと酢を使います。こないして、混ぜってっと。
ネリネリ

外でロケットの発射実験。
 危険を避けるために眼鏡を着用。丁度、カメラのフィルムが入っているのと同じ位の容器に4分の1程の酢を入れて、蓋の部分を下にして放置します。すると、容器の部分が飛び上がります。下の写真の屋根の辺りに容器が飛んでいるのが見えますか?何度か撮影を試みましたが、下の写真だけ何とか飛んでる容器が撮影できました。
先ほどは酢を容器の四分の一だけ入れたので、今度は酢を容器の四分の三入れて実験です。「先ほどと比べどちらが高く飛ぶか?」というのが先生からの質問でしたが、全員「さっきよりはもっと高く飛ぶ」というものでした。
 果たして...。

 見事に、全然飛び上がりませんでした。「なんで?」という質問に、
先生は、「容器内の空気の量の違いです」「あ、そうか!」
これこれ、眼鏡はそのようには使いません。一人1個。
 次は何をしているのでしょうか?
水を入れた瓶に紙で蓋をしてひっくり返しても水がこぼれない実験。
できた!
 でけへん!
「では、その紙をゆっくり引きぬきなさい」、と先生。皆、水がこぼれました。でも、先生のはこぼれません。「何で?」「ちゃうやん、先生の瓶には何かついてる」「そらアカンわ。ネットがついてるやん」と大笑い。

今度は先生のようにネットを付けて再実験。できたわ!



へぇ~。空気っておもろいなぁ
最後に先生からどの実験が一番面白かった?と聞かれると、「全部」との返事。「ほんでも、一番最初の不思議のポットの中はどないなってんのか知りたい」(留学生全員)「答えは言えへん。自分で考えなはれ」(先生)
楽しい授業はここでお終い。先生に感謝の意を込めてお土産を渡しました。
 先生、有難うございました。
 優しい留学生たちは後片付けと、教室内を復元して本日の授業を終えましたとさ。
お終い